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免許返納高齢者が急増

運転免許証を自主的に返納する65歳以上の高齢者が急増している。昨年の返納者は、2007年の約3・7倍。返納者への優遇措置が県内で広がってきたこともあるが、高齢ドライバーの事故も増加傾向にあり、県警は「運転技術に不安を感じた高齢運転者の返納を後押しできるよう、今後も優遇措置を充実させたい」として、引き続き自主返納を呼びかけていく。

県警交通企画課によると、65歳以上の運転免許証返納者は、07年が142人。08年は377人で2・6倍、09年は531人と3・7倍となっている。一方で、県内では昨年、65歳以上が関係した事故は3726件で、10年前(2107件)の1・7倍。うち、高齢ドライバーが引き起こしたとされる事故は2010件で、半数を超えた。

 昨年6月には道路交通法が改正、75歳以上に免許更新時に認知機能検査を受けるよう義務づけている。運転免許センター(高松市)によると、県内で今年5月末までの1年間に9792人が受検。2990人が「少し低下」、220人が「低下」と判断され、合わせて全体の3分の1の高齢ドライバーに機能低下がみられることがわかった。

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 このような状況から、返納を後押しする動きが県内で拡大している。公共交通機関だけに頼ることが難しいとして運転する人が多いことから、自家用車以外の乗り物の利用を促進するサービスが主流となっている。

 東讃地域を走る大川バスは07年、60歳以上の返納ドライバーを対象に、運賃を半額にするサービスを開始。県タクシー協同組合は08年、免許返納者の運賃を1割引きにした。今秋からは主に中讃地区を走る琴参バスも運賃を半額にする予定。

 行政も、65歳以上の返納者への優遇措置を導入している。高松市は今年4月、高松琴平電鉄やことでんバスなどで使えるIC乗車カード「Iruca(イルカ)」に5000円分を入金して渡すサービスを開始。小豆島町も7月から、小豆島オリーブバスの回数券を年間約8万円分支給する。

 意外なところでは、高松信用金庫と観音寺信用金庫が、定期預金の金利を上乗せするプランを用意した。個人商店や飲食店など約60店舗が加盟する東かがわ市三本松商店会も、店ごとに1割引きや買い物客の送迎などの特典をつけた。

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 優遇を受けるには、大半が、返納した運転免許証の代わりに1000円の手数料で交付される「運転経歴証明書」が必要だが、無料で交付される取消通知書だけでよいサービスもある。

 県警交通企画課は、高齢ドライバーを排除するのではなく、事故を起こしたり、被害に遭ったりする高齢者を減らすためにサポート体制を充実させることが大切とし、「免許返納にメリットを持たせることはサポートの一環。今後も広めたい」としている。

(2010年9月6日 読売新聞)

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