豊田市のプロジェクト エコドライブ、仕切り直し /愛知
◇事故防止を前面に
車のまちの豊田市で4月から、エコドライブによって交通事故を減らす試み「とよたエコドライブプロジェクト」が始まった。市は8年前から二酸化炭素(CO2)削減を目指してエコドライブ運動を進めているが、市民への浸透は今ひとつで、事故防止という新しい要素を取り入れて仕切り直した。「事故が減った」という成果が出れば、交通安全に加え、エコドライブの浸透にもつながると期待される。
エコドライブ普及連絡会によると、エコドライブは、(1)ふんわりアクセル、スタート(2)早めにエンジンブレーキ使うアクセルオフ(3)加減速の少ない運転--などで、事故防止にも有効という。コンサルタント会社が運送業者11社計1310台のトラックを対象に調査した結果、エコドライブ教育をした後の事故件数は、教育前に比べて半減したという。調査結果について、太田稔彦・市経営政策本部長は「これまでの取り組みは技術的な側面が強すぎた。事故防止にはさまざまな手が打たれてきたが、今回、運転の方法そのものに重点を当てた取り組みを始めた」と説明する。
プロジェクトの実行委員会には、市と市民団体、トヨタ自動車やジャスコ豊田店などの企業・大型店舗、大学・研究機関、自動車学校など市内の主要25団体が参加している。来年3月末までの実施期間中に、企業内での研修やセミナーのほか、市内の逢妻地区をモデル地区とした実践的な取り組み、エコドライブ月間(11月)などを予定している。
実行委の会合では「エコドライブそのものや、エコドライブが交通安全につながるとの認識が市民に知られていないのではないか」「ふんわりスタートは後続の車に迷惑で、ゆっくり走っていては配達が間に合わない」といった意見が出た。プロジェクトの進め方について、「市が一方的にやるのでなく、また、市民と企業への取り組みを別々にしてほしい」と注文も付いた。
市内の今年の交通事故の死者数は9人と、09年の同時期よりも5人多く、10日に交通死亡事故抑止緊急アピールが出された。環境保全に加え、交通事故防止は待ったなしの状況にある。実行委員会リーダーで、市民団体「とよた省エネ共和国」代表の浅野智恵美さん(50)は「エコドライブそのものが手応えを実感しにくい面がありますが、活動を『見える化』することで取り組みを拡大して、1年後に『事故が減って良かった』と言えるようにしたい」と、意気込みを示している。
毎日jp(毎日新聞)





